「WINDHAM HILL」レーベルの創設者兼、ミュージシャンの「ウィリアム・アッカーマン」による４作目となる８１年作。フリーフォームにも近い「ダロール・アンガー」の即興的ヴァイオリン、リフの中間部でソロを取るチェロ、抑制された旋律のイングリッシュ・ホルン、感情表現ではなく響きの冷涼さが美質となる「ジョージ・ウィンストン」のピアノ、それぞれがスティール・ギターの硬質な響きとのアンサンブルを奏でています。これまでのアルバムよりもはるかに透明な空間が繊細に記録されていて、背景と思われたシンプルな反復音がいつしか旋律それ自体となって浮かび上がるという、とてもアッカーマンらしいスタイルをたっぷり聴くことができます。

帯、日本語ライナーノーツ付。